2017年 09月 24日
ななさんの居た七月 -後篇-
里親サイトでお声掛け頂いた中から、お話を進めた方のお宅へうかがったら、
これが。昔から大事にされてる「いつか出会いたい三毛猫」缶。
運命感じました。あんまりそっくりだったから。
この缶は後に、かなり珍しいものと判明します。*細かなことは「巻亭日乗」に
当のななさん(というお名前は先方の命名)は、
何かにょろっとしているけれど(イグノーベル賞の「猫は液体」ぽい)
そして、私の不注意で大変な目に遭ったけれど(前項参照)、
元気に育っていました。
たとえ、縁付ける先が決まっていても、彼女の幼少期は一度だけ、
居なくなってから(私が)超絶寂しかろうと、目いっぱい可愛がろうと。
ワクチンも二回目を打ちました。
いや、暴れない彼女ですが、念のため事故防止でネット。
獣医さんで待ってる間に撮りました(ごめん)。
お引越しは、少し遅れました(体調回復のため)。
これは、そのために新調したリュックキャリー。
生涯初の電車に乗って、ちょっと鳴いたけど、
無事に、ななさんちになる素敵なおうちに着きました。
優しいご家族に迎えられて、今は幸せに暮らしています。
でも、お届けした日、予想外のことがありました。
あちらのおうちを、ななさんを残しておいとまする時、
「元気でね」と言ったら、ななさんは何も言わなかった。
でも、顔が「ここに置いてくんだね」だった。
あ。 そこは考えなかった。んだバカだから(おれ)。
「居なくなったら寂しいから、うんと覚悟して」と自分のことばっかかんがえてた。
彼女は、すごく裏切られた感じなんだな、って。
ぼろっちい家だけど、ごはんがもらえて、茶色いおじさんと遊んで、
ここに暮らすのね、って思っていたら、突然運ばれてぜんぜん知らないおうちに…。
ひどいじゃん!!! ・・・だよねぇ。
子猫を縁付けるときの、一番「心苦しい」瞬間は、そうか、ここにあったのか、
と思いました。
何事も、やってみないと本当のことはわからない。と実感する。
もちろん今は、ご家族みんなに可愛がられて
とってもとってもとってもしわわせに暮らしていますから、
そんなこと忘れてます、とっくに。
大丈夫。
行っちゃう日に初めて、記念写真を撮りました。
出発前に慌てて撮ったから、いろいろゴミが写りましたが。
一緒の写真は、これ一枚だけです。
8月10日、鳴き声を聞いてから、ちょうど2ヶ月でした。