2017年 05月 24日
正岡子規とバラ
くれないの二尺伸びたる薔薇の芽の針やわらかに春雨の降る
この歌ではまだ「芽」なのだけど、ちょうどバラの間を通って文学館へ行ったので、目に留まりました。「写生」ということを掲げた子規らしいうつくしさです。(表記確認していません、怠慢です。)
展示は膨大と言っていい充実ぶりで、しかし、解説は甘くないので「眺めた」に等しい鑑賞となりました。入口になんと「ガチャ」がありました。当然やる。
これ、子規展特製のようです。すごい。王道で、わたしが(勝手に)身近に思う題材の缶バッジが出ました。大事にしよう。
絶筆の様子、書かれた句、どうしても苦しく読みました。知っていても、現物を見ると胸に迫ります。たくさん、いろいろのことをかんがえましたが、ここにはうまく書けない。「生きている」ということを、かんがえます。
海外の美術館でスタッフ採用にあたり、「ユーモアのセンスがあること」を条件としている…旨の記述を雑誌で読みました。ユーモアとは「別の角度から物を見る能力」に通じていて、子規の持っているのも、まさにそれだと感じました。苦しむ自分を別の角度から観ている。
神奈川近代文学館は、港の見える丘公園の奥、大佛次郎記念館(大佛先生の超絶猫愛を象徴する着ぐるみ所蔵w)のさらに向こうにあります。
知らないで出かけて行ったのですが、今横浜は「全国都市緑化横浜フェア」というのを開催中で、ここの公園はバラてんこ盛り、になっていました。
薔薇がお好きな方もこちらをお読みなので、あとはバラの写真でお楽しみください。
↑これはつぼみが濃き色なのに、花が薄いのが不思議だった。
↑これは花の色と花びらの形が印象的で撮ったもの。
↑練り絹、という感じ。しっとりと重たい。
その他、いろいろな花壇もすごかったのですが、これ↓は「香りの庭」というテーマだった場所。色合いがソフトで綺麗でした。
あと、こんなのも。この公園の周囲、山手地区にある異人館のミニチュアを配した植栽。なかなか、よくできていました。↓
それと、こんなのもあります。
記念撮影ができるのです。このサンプルは残念なことになっていますが、スタイリングに自信のある方は、おしゃれしてカメラマンを連れてったら楽しいと思います。花冠も用意されていたよ。
このほかのエリア、山下公園や象の鼻パークなど、あちこち連動で花だらけになっているので、お花が好きな方は是非。とも書きたくて記事にしました。横浜市って、いまひとつこういうイベントのPR下手なんだよなー。
帰りに焼き鳥食べました。お加代さん。
優雅な画像群の〆がシズル感たっぷりの「食いしん坊画像」でいいのか、という感じですが。 横浜に行くとなんとなくほっとします。市内とはいえ「横浜でないどこか」な場所で育った自分なんだけれども。