むかごのできるまで

むかごをご存知でしょうか。わたくし、大好物でして、庭へ蒔いては増やしています。夏の終わりに、今年も花が咲きました。

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むかごはヤマノイモや長芋の蔓につく「芽」です。芽だとは近年まで知りませんでした。正体としては、黒い皮をかぶった極ミニチュアのお芋みたいなものです。これも土にぽろりと落ちればそこから蔓を伸ばして育ちます。これとは別に「さく果」と呼ばれる「種」も付けます。こちらは楓の種のように羽根付きで、少し遠くまで飛ぶようにできています。植物はこうして知恵を絞り、子孫を残そうとするんですね。
むかごは、花が咲いた付近の、葉の叉みたいな部分に点々とつきます。二つずつくらい。上の花の写真は世田谷ですが、ここから下の完成図は栃木県で撮りました。所要で出かけて行ったのですが、季節がだいぶ東京より早いので、既に出来上がっていたのです。

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つやつやと綺麗な大きな実がたくさん。身体が不自由で家から出られない母親のために、蔓を切って家に持ち込みました。母は喜んで、「こんな風に付いているのね」としげしげと眺めていました。自然の造形は美しいですね。

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撮影をした後は、ご飯に炊きます。あまり余計なことはしません。もったいないからです。お米を研ぎ、お塩とお酒を少し入れて、その上に洗ったむかごを載せて普通に炊くだけです。むかごから旨みや滋味が出て、いい香りがして、美味しいご飯が炊けます。

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秋の味覚。人さまのうちのはNGですがw、道端や旅先の山などで見つけたら、ポケットに少し頂いてきて、ご飯を炊いてみてください。噛みしめるとおいしいお芋の味がして、すすきやかえでの葉を涼風が渡る、里の秋の情景が見えてくるような美味しさです。


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by tsunojirushi | 2016-10-04 02:48 | 植物 | Comments(0)