横浜中華街

蒸篭、せいろと読みます。以前ここでも蒸篭普及記事を書いたのですが、さほど反応もなく。と申しますか、ブログ自体にさほど反応もなく。いえ、いいのです、どれかの記事を誰かが見つけ、微かに役に立ったなら…と書いていますので。のっけから脱線しますが、このブログを作った動機がそれです。今まで何か困った時、例えば、調理法のわからん食材が手に入ったとか、身の周りで「これ、どうしたらいいんだろう?」という時、助けになってくれたのは、「さまざまな方が書かれたブログ」だったから。いえ、私の知識や経験など取るに足らず、お世話になった方々には遠く及ばない。でも、それなりに経験することもある。こうして上げておけば、いつか誰かがそれを、私がそうであったように、参考になさるかもしれない。そう思ってのことでした。そうだといいなぁ。
脱線から戻る。
それでその、大好きで何十年も使っている「蒸篭(せいろ)」ですが、もう何代目かになります。お鍋は同じですが、春夏秋冬使う蒸篭は傷みます。で、ここのところ、使用中の二段ともだいぶおんぼろになったので、横浜中華街へ。ここの「照宝」さんという中華厨房器具やさんというのかな、で買っています。今はとこにでもあると思うのですが、最初にここで買ったので。サイズは18センチ。一番安いもの。お店には大小さまざま、ランク(材質が杉、ヒノキとお高くなってゆく)もさまざまな蒸篭がたくさん積まれています。いろいろとお店の人にお話を聞くのも楽しい。折しも連休で中華街はすごい人でした。が、調理器具を買う人はそんなにいないので、お店の中は比較的落ち着いていました。中華街、人が戻ってきたなー、という印象です。食べ物の安全性などが問題になった一時期、閑散としたことがありました。休日でも人がいなかった。今は信頼を取り戻し、にぎやかになりました。
照宝さんから、寄り道は「泰和商事」さんへ。台湾のお茶屋さんです。ここに、その昔、有名な看板猫さんが居ました。三毛の美人で23歳まで(私が知る限り)お店に居て、そのひとに会いたさに最初は行ったのです。ご高齢でストーブの前に寝ているか、或いは棚の奥に居るか、そんな風だったけど、会えるとうれしかった。写真を探してみよう。

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あった。暗いけど、箱に載っているメアリさん。最晩年の姿。撮影2013年でした。懐かしい…。
以来、彼女はもう亡くなったのですが、中華街にゆくと立ち寄ります。今回伺ったら、お店が模様替えされていて、こんな美味しそうなものが店頭にありました。

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おおお、これは飲んでみたい。買いました。台湾のデザート、愛玉子と書いておーぎょーちー、台湾に自生する植物の種から取り出す天然ペクチンですが、そのゼリー状の物を刻んで、レモンジュースに入れてあります。ぶっといストローで飲む。タピオカココナツ的な構造です。すんごく旨かった。手作りでおいしいんだ。おじさんがお店でせっせと作っておられました。写真撮っていいですか?とお尋ねして、お話を聞いたら(つい習い性で取材する)、この夏始めたのだそうで「大人気」とのこと。素晴らしい。どんどん宣伝してくださいとのことでしたので、誰も読まないブログですがwあげてみる。涼しくなったら終わっちゃうかなー、おススメです。是非。

買ってきた蒸篭。

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新品。蓋まで新調しちゃった。これでまた秋の食材、冬に向かって肉まんとか、たくさん蒸します。(後ろに写ったバッチいのが傷んだ先代)

チャイナタウン、子どもの頃から歩いている横浜の町は、なんとなく懐かしく、とくに中華街はあまり様子が変わらないので(横浜のそのほかは面影ゼロです)、ほっとします。メアリさんと一緒の国に逝ってしまったディヴィッド・ボウイの「チャイナ・ガール」も、この町となんとなく重ねて聴いたことを思い出します。昔は超絶技巧の布製品の宝庫でしたが、今は残念ながら技術の衰退を実感します。かつては、高価なものでなくても、パジャマの刺繍ひとつ、ビーズのカーディガンとか、そういうものまで凄かった。値段に見合わぬ正確さ、丁寧な手仕事でした。今は、汕頭の技術者がいないと聞きますが、さもありなん…と思うのです。中華街から「手仕事」は明らかに消えました。
経済経済、効率効率と言うけれど、ゆきすぎると文化が衰退する。そういうことに気付く人も少しずつ増えている昨今だとは思っていますが。
とまたしても脱線して終わる。


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by tsunojirushi | 2016-09-26 13:08 | 美味しいもの | Comments(0)