遠きにありて

台風や地震で生命や暮らしが失われたり、誰かが理不尽な目に遭っている事件や。ニュースのヘッドラインを見ると、実際はわりに追い詰められているとしても自分はまだ呑気なのだ、と思います。特にここに書くのは「辛うじて出来たこと」のみ。だから、猶更ですね。今は北海道が大変ですが、さきの熊本の地震で友人が被災しました。ご本人はご無事ですが、家は修理補強をしないとならず、順番を待って今直しているところだそうです。
わたくしなどは、何もしない薄情な知り合いで、それでも何かできないかと訊いたら、拙宅の猫たちの姿を見たいと言ってもらえました。これはもちろん、私に能力が乏しいことを慮って、こちらの気持ちを楽にしてくださる配慮だったでしょう。メールを送りつけるのはうるさいでしょうからと、生涯初のブログ(猫版)を四苦八苦してアップしました。そして、それが、こちらのブログを作る手掛かりにもなりました。結果的に私は助けてもらっただけのような気がしています。
その友人に頂きものをしたので、返礼に私の美味しいと思うレトルトカレーを一個(え)送り、それだけではなんですから、ひとつ、オマケを作りました。


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見よ、枕カバー以外もできるのだぞ。とこれっぽっちで威張っていますが、既に反省点もあり。ブレスレットは着けにくいのでマグネットクラスプを使ったのですが、テグスに直に付けるのも、とボールチップをかましたんですね。そしたらボールチップを引き付けてしまうんです、マグネットが。で、金具部分がヨロッとした形になってしまう。これ皆さんどうしているんだろう、ググったけれどわからなかったです。うーん…。と言いつつ送ったんですけども。左は自分用に作った試作品。右のピンクでかわいいのが熊本に行ったもの。遠くに行ってしまうので、手元にあるうちに記念撮影。もうじき届くかな…。

下に置いたCDは、高校時代にもっともよく聴いたアルバム。老人ですからもちろん当時はLP。このアルバムでハーモニカの魔術師、トゥーツ・シールマンスを知りました。素晴らしいソロが収められています。亡くなられた報を聞き、独り追悼でこれを聴いていて近くにあったのです。今回計算してみたら、この時トゥーツ氏50代。そこから更につい先年まで現役で活躍しておられたのですから、すごい息の長さです。初めて耳にする曲でも、彼の演奏は判ります。何かが決定的に違う。ムーンライダーズ武川氏のバイオリンもそうですが、誰と演奏していても「おや」と心惹かれるのです。それは何でしょうね、魅力的な「語り口」とでもいうのか。楽器で語るその口調がそのひと、なんですよね。
人もすべての生き物も必ず死ぬけれど、奏でたメロディはずっと残る。それは宝石のようだな…、と、眩しく思います。遠く離れた国にであっても、トゥーツ氏が同じ時代に生きていてくれたことに感謝。

<追記>
こんな↑ことを書いていて夜になって、そしたらちょうど熊本から「ありがとー」と連絡が来てLINEでお話している最中にあちらに大きな地震が来ました。油断できない。やっぱりまだまだ大変なんだよ、とつくづく思っています。大過ありませんように(祈)。



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by tsunojirushi | 2016-08-31 13:44 | 音楽 | Comments(0)

諏訪湖の花火大会にゆきました。上諏訪の駅が最寄ですが、ひとつ先の下諏訪駅までゆき、諏訪大社の下社秋宮だけご挨拶して、その近くに「む、これは」という塩羊羹の老舗を見つけましたので、ひと竿買いました。新鶴(しんつる)本店、お店がとても素敵なのです。
でも、お店の前にチビ助(旅人)が居てw、「写っちゃうよ」って言ったのに、

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写っちゃったじゃないか。ま、お顔までは見えないからここに掲載いたしましょう。この後、サービスで、


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ポーズも取ってくれたww  「出発進行」っぽいね。わたしも花火を観に上諏訪へ出発するよ。
ここの羊羹は諏訪で「本物」といわれていることを後で知りました。お金がないので買ったひと竿から一切れ(60mmくらい)だけ頂いて、残りは丸々近所の、あ、あの葡萄をくださった方へ差し上げたのです。真空パックとか、そんな無粋な物には入っておりません。だから急いで差し上げました、もたないから。で、慌てたため、その美しい姿を撮るのを忘れてしまいました。なんということだ…。また買いにゆかねば。

さて、上諏訪。駅でなんと、花火につき特別興業、おぎのやさんの釜めしを売っていた。買う。そりゃあ迷わず買う。

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湖畔で花火を待ちつつ頂く。嗚呼、お懐かしや。相変わらずの魅惑の宝箱っぷり、感心いたしました。で、この後、湖面に映る花火を堪能して、(夜行列車で)帰ってきたのですが、当然、この重たい釜めしのお釜は持って帰ってきます。なぜというに、これでご飯を炊くと美味しいからです。これはただの「容器」ではありません。「炊飯器」なのです。
独り分のごはん、或いはお茶パックにほうじ茶を入れて一緒に入れてお粥を炊き「茶がゆ」など、マジで旨いです。大昔からこれで炊いているのですが、近年このお弁当を買う機会がなく、久しぶりに手に入った愛用の炊飯器なのです。今度、炊いた姿もご披露します。

諏訪はいいですね。温泉も歴史的な建造物もたくさんあって。生きていたら、今度はじっくり街歩きをしにゆきたいと思っています。花火は、「新作発表会」版が9/3にもあるそうです。



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by tsunojirushi | 2016-08-25 21:53 | 美味しいもの | Comments(0)

耳に目がない

タイトルがヘンなことになっていますが。耳と言いましても、「布の耳」の話です。布というのは、いえ、こんなことはお裁縫する人は当然ご存じのことですが、縦糸と横糸を、簡単に言えば「交差」して成り立っています。横糸のUターンする場所が耳になるわけで、生地の縦方向に対して左右のふちがそれに当たります。糸が折り返しているので、この部分は「完成」していて、このままでもほつれません。この「ほつれない」ということがまたなんというか安心感があって嬉しい。カステラの耳も旨いが、布の耳が妙に好きなのです。耳フェチ。
そもそも、先染めのしましまやチェックが好きなのも、それが必ず「地の目」だから。糸の色を替えて織るわけですから、必ずそれが生地の縦横の「方眼線」になっとるわけです。よって、台に平らに置いて地の目を気にしなくとも、

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これは膝の上で切ってますが(真似してはいけません。悪いお手本です)、チェックの線をガイドにしたら、気軽に裁ち物ができるんです。これは麻の生地で枕カバーを縫ったときの。この生地の耳が、

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これです。耳ってきれいだーーー。と思ってしまう。もったいなくてしょうがないので、こういうまっすぐの物を作る時は、なるべくここをこのまま活かします。ものぐさと言えばそうなんだけども。この時は耳を枕の入れ口(折り込む部分)にして、そのままにしました。
枕カバー、もう一枚縫おうとして、用意した生地が、

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なんと、生地自体は紺とブルーのストライプなのに、耳に赤。ここだけのために赤の糸使用。デニムなんかで「赤耳」ってのがありますが、あれはつまり、わき線が耳になっているということ。だから贅沢なのですよね。
今度の耳もかわいい・・・。当然これも、ここはこのまま活かして枕カバーにいたします。あ、こないだも枕カバーのこと書いたか。何かそれしか縫ってないみたいか。いや、ちょうど一斉に傷んじゃった時期なんですよ。

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by tsunojirushi | 2016-08-22 17:16 | 縫いもの・拵えもの | Comments(0)

ほんものの葡萄

お向かいのマクラスキーさん(と、呼んでいる)は、小柄で品の良いかわいらしい80代の女性。画やちぎり絵がご趣味で、イーゼルなんか持たれてお出かけしておられたりする。園芸もお好きでいろんなお花を今までにこちらの庭に頂いている。6月には梅の木から梅を獲るのをお手伝いした。お手伝いしないと、ちっちゃい身体で高枝切ばさみを振り回していたりするので気が気でない。
お庭でなんと、ぶどうまで育てていらしたりして、それを毎年くださる。今年はたくさん獲れたそうだ。

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写真撮るの、失敗しました。すごく綺麗だったんですが…。品種としては何なのかな、小さな実にいっぱい種があって「果物(商品)」として限りなく美味しく改良したものとは対極にある、一粒食べると「原始、ぶどうはこうであった…」と思える滋味深く芳醇な味。ワインならスーパーフルボディです。
ジャムにすると美味しいのではないか、とかんがえ、初めてぶどうのジャムを煮てみました。最初は種を取ってから…と作業をはじめたら、絶対ムリ!だったので断念して、丸ごとグラニュ糖と煮てゆき、全体がとろりとしてから、スプーンで地道に種を拾いました(汗だく)。でも、でもですね、


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ものすごーーーーく美味しいのです。ひとさじに、野生のぶどうの強い香りと味、旨みまでもが凝縮されて、今まで食べたことのないほどの芳醇感(そんな言葉ないけども)。感動しました。宝石のようなジャム。濃すぎて黒く写るので写真にスプーンを入れました。綺麗な色です。
この色、この香りと味、果実酒にしてもぜったい美味しいはずですが、法律違反(酒造法)なのでね・・・もごもご。
ぶどうジャム、お安いぶどうを見つけたら、やってみてください、何がいいって、皮ごと食べられて栄養も満点です。丸ごと味わえる感じ。

ぶどうの季節、村のぶどう園ではぶどう狩りのシーズンです。でも、昨年行ったのですが、いちごと違ってその場で食べるわけではないので(猿ではあるまいし、あっちの房、こっちの房と摘まんで食べたら大迷惑w)パチリと切って、10分で終了しちゃうんですよ。獲れたてはもちろん美味しいですが。
ぶどう狩りは大きな粒の品種が多いですが、食べやすくて好きなのはデラウエア。

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こちら↑は、これもご近所のTさん(この方も園芸の達人。とても素敵な方。)からの頂きもの。昔、山形でお仕事されていた関係で届いたとのこと。大粒で薫り高い、むちゃくちゃ贅沢なデラウエアでした。山形はさくらんぼだけでなく、果物が美味しいところなんですね。
たくさんくださったので、前述のマクラスキーさんに「必殺ぶどう返し」としておすそ分けしました。



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by tsunojirushi | 2016-08-18 14:19 | 料理 | Comments(0)

眠くなるまでの間、枕は二つ重ねです。下の段は羽毛(夏の晴れた日に浴槽で踏んでじゃぶじゃぶ水洗い)、上には檜の木製ビーズが詰まった枕を。昨年までは小学校六年のクリスマスに親友がくれた枕を使っていたのですが、とうとうダメになり、泣く泣く処分しまして、以来、間に合わせにこの体制です。檜枕のカバーがダサいので、ちょっと考えて、傷んだデニムのシャツを引っ張り出しました。シャツは大抵、襟やそで口が最初に傷み、あとの部分はまだ綺麗なことが多い。そのボディの部分をただ切って、上下を縫いました。わき縫いはもったいないから、そのまま。ちょっと幅が広すぎだけど。

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画が地味だよ・・・。
縫ったときはこちらサイド(つまりボタンのついた前身頃)は使えないな、と思っていました。「15分で縫う」がテーマなので、ポケットなども取らずに、まるっきりそのままです。


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ちょっと手を掛けるなら、ここにボタンホール式の穴を空けて、ハーブピローなんか仕込んだらいいでしょうね。ともかく、本来こっちは裏面で、「枕を出し入れするためだけのサイド」と考えていました。なのですが、使い始めたら案外気になりませんでした。暗がりでごそごそしているとこっちが上になっている時もあるんだけれど、大して問題なかった。そんなわけで、後ろ見頃側の何にもない方も、こっちも、テキトーに使っています。
シャツのリメイクでは今までもマフラー(チェックのネルシャツなんかで作ると気持ちいいです)などにもしているのですが、好きだったシャツが、着られなくなっても何となくもう少し傍に居てくれるようで、ちょっと嬉しい気もするのです。洗濯繰り返してるから柔らかくて気持ちいいですしね。


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by tsunojirushi | 2016-08-11 23:24 | 縫いもの・拵えもの | Comments(0)

重石をしない梅干し

梅干しを漬けた時にひとつ実験をしました。「重石をしないでできるか」の実験です。今まで、重石をかけ過ぎてシワシワに、という失敗もしています。水分が出過ぎてしまい、土用干しをしたら半分くらいに縮んでしまう、とか。そこへ、水上勉著「土を喰う日々」を読みました。先生が梅干しを漬けている写真が載っていて、簡単に手順が書いてありました。その中に(略したのかもしれませんが)「重石」が登場しない。熟した梅なら、お塩をまぶして瓶などに詰めてゆくだけで、自重によって水は上がるのかも・・・とかんがえました。偶々、一握り獲れた熟した梅があったので、焼酎で拭き、お塩をまぶして瓶に入れ、冷蔵庫に入れました。

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↓一週間後


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定点観測をした写真です。梅酢はちゃんとあがり、梅は柔らかくなりました。でも、まだ判りませんから、それを土用干しして、


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こんな感じ。二日間くらい、他のと混ざらないように干しました。そして、しばらく寝かせないと美味しくならないので、これまた他のとは別にして瓶に保管。


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今ここです。匂いや感触、色合いなど、ちゃんとした白梅干しになっているように見受けられます。後は味ですね。これで美味しく食べられるかどうか。



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何でも書いておかないと、年寄は忘れますので書く。「これなんだっけ??」ってなるので。見た感じは美味しくできてそう。完熟の梅を使えば、という但し書きは付きますが、重石をぎゅうぎゅうしなくても、梅干しは出来るのかも、と思っています。
水上先生の前述の本は、とても面白いです。梅干しの部分だけでもむちゃくちゃ読みごたえあります。梅干し好きの方は、是非。



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by tsunojirushi | 2016-08-08 14:21 | 料理 | Comments(0)

新兵器

恥ずかしながら、古――い家に住んでいることもあり、夏の初めなどに「何かに食われたぞ・・・」ということがあります。掃除をしたり、虫除けしたり、するのですが、猫たちも居ますから、あんまり強い薬などを使いたくない。それで調べていたら、ダニよけシリカというのを見つけました。

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シリカってあのシリカゲルに、ハーブなどを加えたものらしい。触ると袋に粒々が入っているのが判ります。基本的に人間には害がなく小さなお子さんにもOKということのようです。しかし、ダニにとってはてきめんらしく、99%増殖を抑える、と書いてある。試しにあちこちに置いてみたら、なんと、刺されなくなりました。
写真は、あまり布でそのピローを縫ってみたもの。敷物の下などに入れる分には裸でいいのですが、洋服の棚や椅子の上にちょっと置きたい時、そのままではちょっと・・・とかんがえて。写真では解りにくいですが、真ん中が重なるように縫って、シリカを一つ二つ入れて、ポンと置いておきます。匂い袋みたいな感じです。香りもハーブなので特に強い香りでもなく、例を挙げると、スプレイの虫除けを作る時のシトロネラなどよりずっと軽い香りです。これで効くって、不思議です。



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by tsunojirushi | 2016-08-03 00:01 | 縫いもの・拵えもの | Comments(0)