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なまこリュスティック

ちょっと味噌の国に行っていたりしていました。帰ってきて、これからコメントとか皆さんの記事など読ませていただきます。

これは出かける前の出来事。パンを焼きました。昨年、ふるーーーいオーブンレンジが壊れ、一番小さくてランクの低い「石釜ドーム」を買いました。パンを時々焼くからです。もともと周りの人たちが「ノーニードパン(こねないパン)」を焼いているのに影響されて始めたので、高加水のハード系パンを焼いています。

今回は国産の準強力粉150グラムに、牛乳にお湯を差してあたためたものへドライイースト少々、イースト君の餌としてお砂糖少しモルトパウダー少し、を加えたもの都合150ccくらいで。粉の方にライムギ粉少しとお塩を入れておきます。で、こねます。しかしまぁ、手が痛いのでテキトーに。途中でレモン汁も加えました。
まだ気温が低いので、石釜君の発酵機能を使い、途中パンチを入れて2回、40分+30分、くらい発酵させました。変容し、膨らんで気泡を含みふわふわになる生地を観察するのは、パン作りの一番面白いところです。

一次発酵が終わったら、ベンチタイムを置いて、今回はさいの目に切ったさつまいも(いただきもの)をレーズンとともに水に浸けておいたもの、くるみを加えます。

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それから成形をして、といったってダルダルに柔らかな生地ですのでお餅を扱うがごとく、なんとなく成形します。ふきんをかけて二次発酵。30分ほどで取り出したら、ちょっと切り目を入れて、予熱したオーブンで焼きます。今はマニュアルでなく、「フランスパンコース」というので焼いています。旧いオーブンの時は霧吹きで霧を吹いて焼いていましたが、石釜君は蒸気を出してくれるようなので任せています。

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焼き上がり。不細工ですみません…。今回は縦にあまり膨らみませんでした。その時々に色々です。いいかげんだもんで…。石釜君もウチのクラスでは大したもんじゃないのですが、明らかに今までよりいいのは、下から焼ける、ということ。パンは下からが強くないとダメなんです。

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断面。柔らかく気泡が多いので、直後はうまく切れません。しばらく冷ましてから。石釜君にしたところで、てきとーパン焼きが上手くなるはずもないのですが、しかし、うまく表現できないのですが「真ん中までしっかり焼ける」という印象はあるのです。へたくそのいい加減でも美味しく焼けます。

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ナマコ型で平たいので、切ったらこんな感じです。このままビスコッティとかになりそうですよね…。
この粉、美味しいです。えーと名前は(台所に見に行ってくる)富澤の「北海道産ハードブレッド専用粉」というのでした。今回は打ち粉を横着したので、次回は打ち粉して、もう少し表面をカリッと焼いてみたいと思っています。
パンはもっと真剣にやったら上手になるのだとは思うのですが、手触りとか、匂いとかをじっと観察しつつ、手探りでやっています。そこが生き物を扱う感覚で面白いんです。昔々のひとたちもやっていたこと、昔の人は空中から集めるやら、果物から作るやらして酵母を育てるところからやっていたわけですから、もっとずっと手がかかり難しかったはず。それを思えば、体感を記憶して数を重ねてゆけば何とかなる。そんなええ加減な心構えでのんびり続けています。


by tsunojirushi | 2017-03-21 23:44 | 料理 | Trackback