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梅仕事も山場

梅雨が明け、かっと暑くなりました。6月からこちら、あちこちから集め、少しずつ漬けてきた梅をいよいよ干しています。ここまで長かった・・・。カビ生えそうになって入院(消毒したり煮沸したり冷蔵したりをこう呼んでいます)していた人たちもいましたし。



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私自身も入院はしないが今日は通院で、その間にお殿様がこつこつとすっかり並べてくれました。帰ってきたら、この壮観。
出所はさまざまです。まず棲んでいる家の庭の古木からわずかに獲れたもの、ご近所の友人のお庭から獲れたもの、自由農園という素敵な農園へ自転車で買いに行ったもの、それでも足りなくてスーパーで買ったもの。熟し方がいろいろなので、分けて漬けてゆきました。
美味しい梅干しの条件は、品種以前に「どこまで木の上で熟したか」だと思っています。ぽとりと自然に落ちたものを順に漬けてゆけば、それが理想。しかし、それはなかなかかないませんから、追熟しつつ塩梅して。
黄色くいい匂いのしてきた「樹上完熟」の梅は、輸送には向きません。すると自然、地産の梅を使うことになります。
仕事で「地木(じぼく)」ということを教わりました。地元で獲れた木材をその地で使うという、ベーシックな適材適所の考え方。梅にも、そんな面があるかもしれないな、なんて思っています。ブランドにこだわりすぎず、良いもの、フィットしたものを選ぶ感覚を持ちたいです。



by tsunojirushi | 2016-07-31 00:22 | 料理 | Trackback