2016年 07月 31日
梅仕事も山場
私自身も入院はしないが今日は通院で、その間にお殿様がこつこつとすっかり並べてくれました。帰ってきたら、この壮観。
出所はさまざまです。まず棲んでいる家の庭の古木からわずかに獲れたもの、ご近所の友人のお庭から獲れたもの、自由農園という素敵な農園へ自転車で買いに行ったもの、それでも足りなくてスーパーで買ったもの。熟し方がいろいろなので、分けて漬けてゆきました。
美味しい梅干しの条件は、品種以前に「どこまで木の上で熟したか」だと思っています。ぽとりと自然に落ちたものを順に漬けてゆけば、それが理想。しかし、それはなかなかかないませんから、追熟しつつ塩梅して。
黄色くいい匂いのしてきた「樹上完熟」の梅は、輸送には向きません。すると自然、地産の梅を使うことになります。
仕事で「地木(じぼく)」ということを教わりました。地元で獲れた木材をその地で使うという、ベーシックな適材適所の考え方。梅にも、そんな面があるかもしれないな、なんて思っています。ブランドにこだわりすぎず、良いもの、フィットしたものを選ぶ感覚を持ちたいです。